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ルクがショートカットにしているワケ

「○○が○○になったワケ企画」の第3話です!
ルクの髪型のワケにはこんな裏があったのです。
それではどうぞ!!

*****
ザー・・・

水が床のタイルの上で踊る。
その音だけが響く中でただ流れに身を任せる。
心地良い。
この時間だけは日頃の面倒な事を全て忘れさせてくれる。
昔から禊なんて言う言葉があるけど、水にはやっぱりそういう力があるような気がする。
さて、と。
キュッキュッ。
水滴が垂れないようにしっかりと捻って止める。
それと同時にまたいつもの現実に私は引き戻される。

「あら?ミナ、まだ髪乾いてないの?」
「ええ、もうちょっとなんだけど。」
長い髪にドライヤーをあてながら答える彼女は少し煩わしい様子だ。
白くて長い指と黒くて長い髪のコントラストが映える。
「大変ね、ふふっ、ドライヤー貸してみて?」
「乾かしてくれるの?じゃあお願い。」
いつもはそんな気にはならないのに、今日は不思議とこの髪に触れてみたいと思ってしまう。
私だって昔は・・・・、ううん、何でもない。
「ちょっと横向いて、ミナ。」
そう言われて横を向いた彼女の横顔は丹念に磨かれた彫刻のようだ。
美しい、ただその形容詞が似合うそんな横顔。
いけない。
少し見とれてしまう、黒く輝く今私の手にある髪が無性に羨ましい。
ちょっと、ほんのちょっとだけ意地悪してみたい気持ちがわいてくる。
「ねぇ?私、昔はミナみたいに長い髪だったじゃない?」
「えっ?あぁ、そういえばそうだったわね。」
急に話を振られたから驚いた様子だ。
「そういえばある日突然切ったのよね?」
「なんで切ったか、私ミナに言ったかしら?」
「えっと・・・、多分知らないわ。せっかくだから教えてよ、ルク。」
「えっ?なんて?聞こえない?」
本当は聞こえているのだけど、ワザと聞こえないフリをする。
「だから、髪の毛切った理由教えて?」
「あぁ、やっぱり知らなかったのね。」
少し間を開けて焦らしてみる。
「ちょうどミナくらいの長さだった頃にコクヤに言われたのよ。」
「なんて?」
「『ルク、テメーはミナクアみてーに暗くねーから短い方が似合うんじゃねーの?』って。」
「何それ!!もー!コクヤったら!」
「うふふ、でもね、確かにそうだなって思ったのよ。」
「それってあたしが暗いって事?」
眉をひそめる彼女はそれはそれでまた美しい。
「もーミナったら、違うわよ。私はショートカットの方が似合うって事よ。」
「そ、そう。あたしはどっちも似合うと思うけどな。」
「そーお?あ、ミナ、全部乾いたわよ。」
2人の声を隔てていたドライヤーを止める。
「よし出来た!じゃあね!」

素っ気ない感じで短い髪をかきあげながら私は部屋を出ていく。
扉を閉めてから、思わずつぶやいた。
「ミナ、ホントはこれ以上長くしてもミナみたいになれないって分かったからなのよ・・・。」

少し開いた窓から冷たい風が吹いていたから、私は窓を閉める。
温かい光だけが窓から射し込んだ。
・・・、もう二度とこんな事思わないだろう。
私は今の私が好きなのだから。

*****

あとがき
ルクの普段とは違うやや小悪魔?な面を見せてみました。
今回はワザと1カ所を除いて全て現在形で文章にしてみちゃったりしてますが、効果あったのでしょうかね~(汗
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オシラセ

2009年11月11日
ホントに久しぶりに更新しました。
擬人化新しくUPしました、設定文もやっと書き足してきましたorz
作業遅くてスミマセンm(_ _)m
マイペースにぼちぼちやります^^;

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